ググれ、カス。

ググれ、カス。というお決まりフレーズがある。

 

まぁ、他人に向けて面と向かってカスという言葉を発したことは無いし、今後も無いだろうが、一方でまぁそうだよなとよく思う。

 

相談、ということで相手になにかを聞く必要がある場合、それは自分が欲しいと思う情報を相手が持っている可能性が極めて高い、と思う場合である。しかし、これほどインターネットが発達しているなかで他人に聞くというのは、何か敢えて聞いているところがある、と考えるのが自然ではないだろうか。つまり、本来求めるべきははインターネットで容易に拾える情報ではなく、もっと付加価値の高い何か、なのである。その相手しか持っていない、いや、持ち得ない何か。独自の体験とか、考えとか、価値観とか。そうしたその人を通じて醸成された高付加価値な何かをキャッチする、あるいは交流するために、敢えて聞くというのがインターネット社会における対面コミュニケーションの新しい価値なのではないだろうか。

 

すると、ググってから聞くというのはやはり最低限のマナーになってくるだろう。価値の高いところには作法が生まれる、というこれまた当たり前のことである。相手のもつ高い水準にギリギリまで近づき、さらに相手が本気になれるようにこちら側の質問の質を目一杯引き上げておく必要がある。円滑に話を進めていくためにも、そして良い時間がそこに流れるようになるためにも、まずは勉強しましょう、ということを言いたいのです。

 

それすらせずに安易に質問をするのは、やはり質問する相手を単なるアンサーマシンとしか見なしていないという態度に他ならない。それこそ、カスという形容詞は的確なのかもしれない。

 

まずは、勉強しましょう。勉強のきっかけはやはりググることです。この時代、ググる人とググることをしない人との差は今後ますます大きくなっていくでしょう。検索する前向きさ、ググるモチベーションはこれからを生きる最大の武器になるのです。